なぜソーダストリームを買ってはいけないのか? ―パレスチナ人にとっての入植地(その2)

ソーダストリームの工場があるマアレ・アドミーム入植地は、パレスチナ住民の生活を犠牲にして建設されました。追放のプレッシャーに抵抗し、入植地のすぐ近くの村の土地で生活を続けるパレスチナ人の声を伝える映像(日本語字幕付き)の第二弾です。

12月5日、西岸地区のイスラエル市民行政局は、マアレ・アドミーム入植地を拡張し、東エルサレムと連結する「E1計画」の推進を正式決定しました。これによって、マアレ・アドミーム周辺に暮らす約2300人のパレスチナベドウィンが強制追放される危険がさらに高まっています。

一方、ソーダストリームの輸入代理店シナジートレーディングは、クリスマス商戦に向け、新機種“SOURCE”(ソース)の発売に向けた準備を進めています。プロモーションのためにこの秋来日したダニエル・バーンバウム・ソーダストリームCEOは、「日本はポテンシャルの高い市場で、5年後には4世帯に1台の普及率を目指したい」と豪語しています。(産経新聞シナジートレーディングが家庭用炭酸水メーカー発売へイスラエル大使館facebookイスラエル発 素敵な新商品



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ムハンマド・ハミースは、1950年代、彼の家族が他の家族と共に、ヘブロン南部からムラッサス地区へと追放されたときの様子を語ります。彼らは、ムラッサスで家畜を育て、畑を耕していましたが、マアレ・アドミーム入植地によって土地を奪われ、近くの土地へと再び強制追放されました。入植地の建設によって、羊や山羊のために使っていた井戸は破壊され、農地の利用はできなくなりました。2年前、彼らが住んでいるボロボロの小屋にも破壊命令が出されましたが、彼らにはもはや立ち退く場所はありません。

オリジナルは、イスラエルの人権団体B'Tzelemの制作による「Dispossession of Bedouins in the Ma'ale Adummim area, 2009」。


■参考
ソーダストリームのどこが問題?
何ができる?
ソーダストリーム回収キャンペーン:知らずに買ってしまった!という方へ