戦争犯罪を免責するイスラエル科学技術相の招請に抗議します!


以下、東京の杉原浩司さん(ガザの人々を殺すな!実行委員会)からの情報です(【抗議・要請文(案)】を追加しました)。


[転送・転載歓迎/重複失礼]

イスラエルのヤアコブ・ペリー科学技術相が、10月2日から来日しており、下村博文文科相と会談する他、5日に国立京都国際会館で開かれる内閣府主催の「科学技術大臣会合」と国際会議「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STSフォーラム)」(5〜7日)に出席します。

私は初めに、10月2日付の読売新聞国際面のインタビュー記事で知りました。タイトルは「宇宙開発 日本と協力〜イスラエル科学技術相が意欲」。このインタビューでペリー氏は「日本とイスラエルの技術力を生かし、共同で衛星開発や打ち上げに取り組みたい」「イスラエルは超小型衛星の開発にも力を入れている。日本の技術も進んでおり、両国の強みを生かした連携が可能だ」とコメントし、イスラエルの民間宇宙企業と宇宙航空研究開発機構JAXA)との協力を模索する意向を示しています。ちなみに、このペリー科学技術相は治安当局の元責任者だったそうです。

イスラエルによるガザ大虐殺がついこの前まで続き、その巨大な戦争犯罪のみならず、国際法違反の非人道的な封鎖や占領を今こそ追及すべき時に、その閣僚をのうのうと招待してみせるとは! これはまさしく戦争犯罪を不問に付し、イスラエルに加担する恥ずべき外交です。また、「宇宙産業における協力」は、5月のネタニヤフ・安倍会談の際にも確認された、軍事・経済・科学技術等における日本・イスラエル間の協力強化というレールに沿ったものです。こうした「協力」はイスラエルの戦争能力を向上させることにもつながります。今後の動きをしっかりと監視しなければならないと思います。

科学技術大臣会合の議長となっているのは、山口俊一科学技術担当大臣です。また国際会議を主催しているのは、NPO法人STSフォーラム」です。両者と内閣府に対して、抗議の声を届けてください。

※ちなみに今回の科学技術大臣会合は、内閣府のホームページには事前に何ら広報がなされていません。

山口俊一・科学技術相(衆院・徳島2区・自民)
(FAX)03−3503−2138
(TEL)03−3508−7054
(ホームページ) https://www.yamashun.jp/

内閣府・科学技術政策へのご意見・ご要望フォーム
https://form.cao.go.jp/cstp/opinion-0001.html

NPO法人 STSフォーラム
(FAX)03−3519−3352
(TEL)03−3519−3351
(メール) information@stsforum.org
千代田区永田町2-14-2 山王グランドビル419


【抗議・要請文(案)】

  • イスラエルとの宇宙開発協力は、パレスチナ民衆に敵対する軍事協力と表裏一体のものです。「人類の未来」を破壊するような戦争策動につながりかねないヤアコヴ・ペリー・イスラエル科学技術相の会議招聘に断固抗議します。
  • イスラエル治安閣議オブザーバーメンバーとしてガザ大虐殺に直接関わったヤアコヴ・ペリー科学技術相を公的な場に招くことは、イスラエル戦争犯罪を免罪・助長することにつながるものです。まず、イスラエル国際刑事裁判所に訴追するための努力を行ってください。


【参考】
昨年2013年の科学技術大臣会合の報告(内閣府
イスラエルは招待されていません。
http://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/yusikisha/20131017/kokusai-1.pdf

STSフォーラムのウェブサイト
http://www.stsforum.org/?language=japanese&this_page=home
※世界最大の軍需企業であるロッキード・マーチンがスポンサーとなっているのがうさん臭いです。