今すぐできるパレスチナ支援:中東訪問中の岸副外相宛に要請を!


15日の空爆で母と兄弟2人を失ったシャイマ・アルマスリ(4歳)
(Ashraf Amra / APA images)

中東歴訪中(7月19〜26日)の岸信夫副外相に、下記のポイントを急ぎ伝えて下さい!

  • ハマースがファタハと同様にパレスチナの人々の正当な支持を得ていることを認め、イスラエルの「ハマース掃討作戦」の名を借りた虐殺行為を容認しないで下さい。
  • ガザ封鎖の解除が持続的な停戦合意のために必要不可欠であることを認識して下さい。
  • 国際法違反である封鎖政策により、ガザの人々が人道的危機状況にあることを認識して下さい。
  • ハマース敵視で一致するイスラエル・エジプトの政治主張に一方的に肩入れしないで下さい。
  • 2012年11月に結ばれた停戦合意を繰り返し破ってきたのは、圧倒的にイスラエル側であるという事実を認識して下さい。

【要請先】
岸信夫外務副大臣
Email:contact@kishi-jpn.com
facebook: https://www.facebook.com/kishinobuo
ツイッターアカウント:@KishiNobuo

【背景情報】

岸信夫副外相は、7月19日から26日にかけてエジプト、ヨルダン、イスラエルパレスチナ、トルコを尋ね、各政府関係者と会談する予定。
外務省報道発表:岸外務副大臣のエジプト,ヨルダン,イスラエル,パレスチナ自治区,トルコ訪問

・7月18日、岸田文雄外相は談話を発表し、「エジプトの停戦提案を含め,国際社会の努力にもかかわらず,パレスチナ武装勢力がこれに応じなかったことは極めて残念」などと述べた。
最近のガザ情勢(外務大臣談話)

・7月17日に始まるイスラエル軍のガザ地上侵攻の根拠として、前日に「エジプト停戦案をイスラエルが受諾したにも関わらず、ハマースが拒否した」ことがメディア等でも流布されている。しかし、エジプト停戦案は、アメリカ・イギリスの働きかけの下、ハマースの頭越しにイスラエル・エジプトの間で事前に調整された不公平な内容であることが指摘されている。
How US and Blair plotted ‘ceasefire’ scam (Jonathan Cook, Jul 16, 2014)

・エジプト停戦案において、ハマースが掲げる最大要求項目であるガザ封鎖解除は、「治安状況が安定すれば」という条件によって事実上拒否されている。これは2012年11月に結ばれた停戦合意からの大きな後退である。他方、ハマースは、ほぼ同時期に、トルコ、カタールの仲介により、封鎖解除や、すでに合意済みのパレスチナ人政治囚の解放などを織り込んだ停戦案を明らかにしているが、イスラエルはこの停戦案の受諾を拒否している。このことをマスメディアは報じていない。
Hamas did not reject a ceasefire, Israel did (Electronic Intifada, Jul 15, 2014)

・以下のグラフからも明らかなように、2012年11月21日の停戦合意を破ってきたのは圧倒的にイスラエル側である。

What a 'period of calm' looks like in the Occupied Territories (Ben White, Feb 22, 2013)