国連の警告を無視!? 銀座三越が違法イスラエル入植地ワインを販売(10月3日まで)


1967年以来イスラエルが軍事占領を続けるシリア領ゴラン高原イスラエル

10月3日まで、銀座三越で違法なイスラエル入植地ワインの店頭販売が行われています!!

9月27日、イスラエルのハアレツ紙は、国連人権高等弁務官ザイド・ラアド・アル=フセイン氏がイスラエル入植地で活動する150の企業に対し、国際法違反である入植地ビジネスに関わる企業のデータベースに登録されたことを通知する手紙を送付したことを伝えました。この動きは、2016年3月に採択された国連人権理事会決議にもとづくものです。手紙を受け取った多くの企業が入植地ビジネスからの撤退の意思を表明しているとのことです。

対イスラエルBDS(ボイコット・資本引揚げ・制裁)キャンペーンを立ち上げたパレスチナ人の一人、オマル・バルグーティ氏は、「数十年にわたるパレスチナ人からの収奪とイスラエルの軍事占領およびアパルトヘイトを経て国連は初めて、イスラエルパレスチナ人に行っている人権侵害に対する説明責任を確保するための具体的かつ実効的な一歩を踏み出した」とコメントしています

日本では、まるでそうした動きに対抗するかのように、銀座三越地下3階の「ラ・カーヴ」にて、9月27〜10月3日の日程で1週間、イスラエルワインのプロモーションが行われています。出品されるワインの多くは、1967年以来イスラエルが軍事占領を続けているシリア領ゴラン高原の違法入植地で生産されたものです。中には、パレスチナ西岸地区のイスラエル入植地で生産されたブドウを使用しているものもあります。

シリア領ゴラン高原は、当然のことながらイスラエル領ではありません。そこで生産された製品を「イスラエル・ワイン」として販売することは、原産地の偽装表示であり、景品表示法第3条第4号、不当競争防止法第2条第13号等に違反している可能性が十分にあります。また、外務省ホームページの「イスラエル国基礎データ」のページには、「東エルサレムを含むヨルダン川西岸におけるイスラエルの入植活動は国際法違反とされているため,それら地域に関わる経済活動を行う場合は金融上,風評上及び法的なリスクに十分留意する必要がある」との記述がありますが、これは当然、シリア領ゴラン高原の入植地にも適用されるものと考えられます。

この件について、一市民、消費者の立場から、銀座三越に、抗議あるいは問い合わせをしていただければと思います。

銀座三越で販売予定のワインの輸入元企業】

●アサフワイナリー:シリア領ゴラン高原の違法イスラエル入植地キドヴァット・ツヴィにあるワイナリー。
●シャトーゴラン:シリア領ゴラン高原の違法イスラエル入植地モシャヴ・エリアードにあるワイナリー。
●バゼレ・ハ・ゴランワイナリー:シリア領ゴラン高原の違法入植地キドヴァット・ツヴィにあるワイナリー。
●ビンヤミナワイナリー:シリア領ゴラン高原イスラエル占領地にワイン農園を所有。パレスチナ西岸地区の違法入植地で生産されたブドウも使用。
●タボールワイナリー:シリア領ゴラン高原イスラエル占領地で生産されたブドウを使用。

【抗議・問い合わせ先】

銀座三越TEL: 03-3562-1111
あるいは、こちらのページ(http://www.mistore.jp/miguide/inquiry/index.htmlの「店舗(三越)に関するお問い合わせ」を選び、「意見・要望」を伝えていただければと思います。
東京方面の方には、直接店頭で店員に問題点を伝えていただいても効果があると思います。

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