なぜソーダストリームを買ってはいけないのか?(その3)

「彼らが私達をゴミ捨場に強制移送すれば、煙と汚染によって子どもたちは病気になってしまいます。」

ソーダストリームは、「エコ」をセールスポイントにして売上を伸ばそうとしていますが、騙されてはいけません。ソーダストリームの工場があるマアレ・アドミーム入植地は、パレスチナ人の土地を不法に奪って作られたものですが、そこから出た廃棄物も、パレスチナ人の土地を奪って作られたゴミ廃棄場に廃棄されています。近年、この「アブー・ディス・ゴミ廃棄場」による環境汚染は大きな問題となっており、イスラエル環境大臣でさえ、このゴミ廃棄場が「環境を破壊し、出火や爆発の危険さえある」として、ゴミの搬入量を減らそうとしているくらいなのです。

いま、イスラエルが、マアレ・アドミーム入植地の拡大予定地から追放しようとしているパレスチナ人のベドウィン達は、このゴミ廃棄場の周辺地域に強制移送されようとしています。ソーダストリームは、パレスチナ人の強制追放、パレスチナの環境破壊に加担しているのみならず、強制追放したパレスチナ人を自分たちの出した産業廃棄物による公害に強制的にさらすという度し難い人権侵害にも関わろうとしているのです。クリスマス・プレゼントにソーダストリームを買うなんて、もってのほかです!



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オリジナルは、イスラエルの人権団体B'Tzelemの制作による「Bedouin community near settlement faces expulsion, 2012」。

なお、12月19日、国連安保理イスラエルの入植地拡大政策を非難する決議を行おうとしましたが、アメリカ一国の反対によって阻止されました。そのため、アメリカを除く14の理事国によって、イスラエルの入植活動を批判するいくつもの声明が出されました。同日、イスラエルエルサレム地区計画建設委員会は、東エルサレムのギヴァト・ハマトス地区に約2600戸の新たな入植地を建設することを決定しました。イスラエルは、ますます国際的孤立と軍国化の道を歩みつつあります。


■参考
なぜソーダストリームを買ってはいけないのか?
なぜソーダストリームを買ってはいけないのか?(その2)
ソーダストリームのどこが問題?
何ができる?
ソーダストリーム回収キャンペーン:知らずに買ってしまった!という方へ